【出産レポート】阪大病院で無痛分娩しました。

※現在、阪大病院では無痛分娩の新規受付を一時休止しているとのことです。
公式ページにてお知らせされていました。(2023年2月)
無痛分娩以外の診療については従来通りですが、無痛分娩を検討されている方はご注意ください。
無痛分娩の際のできごとを時系列にメモをしていたのでまとめてみました。
意識がもうろうとしている時間があったので、全てがあっているわけではないかもしれませんのでご了承ください。


出産にいたるまで
もともとは自然に陣痛がくるのを待ち、ある程度子宮口が開いてから麻酔を打って出産する流れでした。
この日は38週6日の出来事です。
破水したかもしれないと思い、病院に電話。
電話では分からないでの一応来てくださいとのことで病院に向かう。

このまま入院する可能性もあると思って入院準備もしていったよ。
正面入り口からは入れなかったので病院の指示に従って別の入り口から入る。
主人は一緒に診察室に入れないので車で待機。
破水ではないとのことだが、心音確認、超音波検査をしてもらう。



このまま家で様子見だと思うって言われたから、旦那さんと朝ごはんどこかで食べようってのんきにLineしてたわ。
赤ちゃんはおりてきている状態で、もともと妊娠高血圧の3歩手前と言われていたが、血圧は下がっていたため大丈夫とのこと。



すでに赤ちゃんは3000gをこえていたから、家に戻ったら1時間毎日歩いたりしたほうがいいよって助産師さんとのんきに会話してたよ。



完全にこの後家に帰る流れだったね。
お腹が張るタイミングで、へその緒におされているためか赤ちゃんの心音が弱くなるタイミングがあると説明される。



この時自分ではお腹が張るタイミングは分からなかったけど、赤ちゃんが心配だったよね。
その時にいた先生が夜勤の当直の先生で、これからくる日勤の先生と話し合いをするとのこと。



雲行きが怪しい。もう帰れる気がしない、心の準備をし始める・・・
赤ちゃんの心音が弱っていることが分かったので、このまま家に帰すことはできないと言われる。



いよいよこの時が・・・怖い、静かに涙を流す。



泣いている私にびっくりして助産師さんがなだめてくれたよ。みんな優しくて本当にそれが救いだった・・・
旦那が持っていた荷物の受け渡しは助産師さん経由。旦那には会えないまま出産に進むことに。
本来このタイミングでは何も食べずに出産準備にとりかかると言われたが、空腹過ぎたので阪大病院内のコンビニで朝ごはんを買ってきてもらう。
サンドイッチを食べる。



少しだけ食べるって言ったのに、あたふたした旦那さんが大量に買ってきてくれたなぁ。



出産怖くて泣いてたけど、ビニールいっぱいの食べ物を見て笑えたし、和んで元気出たこと覚えてる。
想像していたより痛みはなく、違和感がある程度。
子宮口も良い感じに開いてきてくれているとのこと。



みんなの出産レポートを見ていて、バルーンは痛いし時間もかかると思ってた。私はとてもスムーズだったみたい。
そして先生も助産師さんもみんな優しくて褒め上手。



出産が終わるまでずっと褒められて良い気分だったよ!
モニターをつける。
陣痛がきたと思ったが、前駆陣痛とのこと。
あらかじめとっておいた陣痛アプリをつけはじめる。
先生に出産は何時ごろか聞いてみる。
今日の夜中かなと言われて驚愕・・・。



今から12時間以上・・・?信じられないっていう心境だったね。
陣痛のあいまに付き添ってもらってトイレへ。



立ってる時にくる陣痛のほうが、気がまぎれるのが少しマシに感じたよ。
陣痛のタイミングはグラフで分かるみたいだが、陣痛とは関係ないところで謎の痛み到来。
回数を重ねるごとに陣痛の痛みも増してくる。
陣痛のたびに目は覚めるが少し寝る。



陣痛の間に寝たってレポートを見てまさかとは思ったけど、本当に寝られた!(笑)
痛すぎてLINEもできなくなる。



それまでは旦那さんとLineをずっとして励ましてもらってたよ。
そろそろ麻酔をいれることができる段階に。
ぎりぎりまで我慢したほうが後半が早く進むと聞き、限界まで我慢すると決める。



麻酔をいつでも入れられるって分かったら一気に気持ちが楽になったよ。
トイレに行くのが怖いため水をほとんど飲まず。



麻酔後は助産師さんが管で処置をしてくれるから、絶対に水分補給はしてたほうが良かった。後悔することに・・・
我慢の限界で麻酔を依頼。
赤ちゃんが元気か確認するとのことで、16時頃麻酔をしてくれるとのこと。



聞いてない!すぐ入れてもらえると思ってた・・・痛み限界からの30分が地獄。



それならもっと早く麻酔頼むべきだったわ。
分娩台の上であぐらをかき、背骨あたりに注射。
陣痛が痛すぎて注射の痛さは気にならない。
しかし、左が効かないというまさかの事態に・・・
それでも左が効かず、陣痛激痛。



まさかこのまま出産?激痛に絶望してしくしく泣く。



ちなみに声をだしたりすると余計痛いらしく、泣くときはサイレント泣き(笑)
手をぐりぐりと突っ込まれて破水。
ドバーっと温かい大量の水分が流れ出すのが分かる。



陣痛が痛すぎて、手をぐりぐりされるのも気にならなかったよ。
旦那とのLINEを再開。
心が折れたと泣き言を言い、励ましてもらう。



本当にこのあたりはずっと絶望タイムすぎた・・・
ようやく左も麻酔が効いてきてメンタルも回復。
子宮口7㎝、初産婦にしてはスムーズとのこと。



練習してきた呼吸法も褒められて嬉しかったな。
精神的に安定してきてお腹もすいてくるぐらい余裕が出る。
LINEを一度やめて少し休憩する。
今までの楽しかったことや、好きな写真を送ってもらう。
この段階では痛みはないので、楽しいやりとりにメンタル全回復。



自分の気持ちを上げられる何かを用意してたほうが絶対良い!
はじめは夜中の2,3時と言われていたが、この段階で12時出産目標と言われ、やる気が出る。
陣痛は痛くなくなったが、お尻が押されるような感覚があるため、陣痛のタイミングが分かるようになる。
陣痛のたびにいきむと体力がもたないので、はじめは休憩をはさみつつやってみてと言われる。
15分休憩をはさみながらいきむ練習を開始。



ずっといきみ続けるものだと思ってたけどそういうわけじゃないんだね。



麻酔が効いてたから、先生や助産師さんとお話しながらゆっくり進められたよ。
いきむごとに上手と褒められ、終始上機嫌で出産に臨むことができる。



Twitterで発見したサンシャイン池崎様のいきみ法を練習していたのが良かったみたい!感謝!
痛くないのでトライあるのみ。



12時目標と言わずもっと早く産んでやる!と強気。無痛分娩最強すぎた!
陣痛にも波があり、より強くお尻が押される感覚になった時に一気にいきむ。
左右の足を助産師さんがそれぞれ持って押してくれる。



助産師さん5,6人いた気がする。さすが大学病院!
会陰切開後、2・3回目の陣痛で出産。
その数分後に胎盤も無事に出る。



切開なければ良いなと思ってたけど・・・頭が大きくてひっかかってたみたいで結局切ることに。
切った部分を縫う際、麻酔は効いているがひっぱられている感覚はあり。



なんとなく痛い感じはしたけど耐えられるくらいかな。
2時間ほど分娩台の上で安静に。
麻酔が効いているため元気で、LINEをしたり赤ちゃんと触れ合ったりしてゆったり過ごす。



カンガルーケアはよく分からないし怖いからしない予定だったけど、してみて良かったかな。
ロキソニンをもらう。



予想だけど、縫ったのは研修医さんじゃないかな。ここだけは本当に残念だった。1ヶ月以上痛かったからね・・・。
分娩室で寝ていた時はしんどさもなく元気だったが、分娩台から降りた瞬間気分が悪くなる。



分娩台から降りるまではめちゃくちゃ元気だったのに!
- 気持ち悪い
- 一人で立っていられない
- 歩けない
助産師さんが車いすを取ってくると言ってくれるが、その間一人でいられないぐらいフラフラに。
なんとか車いすに乗せてもらい病室に到着。



吐きそうなぐらい気持ち悪かったけど吐けなかった・・・。
妊娠ハイで寝られないこともなく爆睡。



めぐリズムが良い仕事してくれたよ!



入院準備のキャリーケースだけじゃなくて、手持ちのバッグにも入れてたからすぐ取り出せて良かった。
助産師さんに起こされてトイレへ。
まだ体調がすぐれず、トイレへ向かう途中で気を失う。



気が付いたら助産師さんがかかえてくれててビックリしたよ。
なんとかトイレにたどり着き(トイレは部屋の目の前)言われた通りのするものの、右も左も分からないぐらい頭がフワフワちかちかぐわんぐわん。



貧血気味だったのかな?普段そんなことになったことないから本当対処できなかったよ・・・。



血圧が150ぐらいに高くなっていたのも原因の一つかな?



水分とってなかったのも絶対良くなかったよね。
手持ちのバッグにめぐリズムは1つしか入れていなかったため、使用するのは断念。



4人部屋だし夜中で真っ暗だから、電気つけてごそごそキャリーケース開けるわけにいかないしね。
同室の赤ちゃんの声で起きる。
会陰が痛い。赤ちゃんが泣きやんだタイミングで二度寝を試みるものの、再度すぐにギャン泣きで寝られず。



自分の子は助産師さんに預けてたよ。とにかく体を休めたかった・・・。



4人部屋は辛かったな。個室はなかったよ。
助産師さんがきてくれて、トイレまで付き添ってくれる。



またフラフラ、ふわふわ、ちかちか、天井ぐわんぐわん。
上手く動けずパジャマもシーツも布団も悪露で血まみれになる。
それがどうでもよいぐらい体調が悪く、次のシーツを変える時間までそのまま眠ることに。
気持ち悪さは徐々になくなり、次のトイレのタイミングでは一人で歩けるようになる。
会陰は痛すぎて6時間ごとのロキソニンが必須。



飲んでも効くの遅いし、そんなに効かない。
後陣痛はロキソニンのおかげか、耐えられるぐらいの痛み。
思ったより悪露が多くて、病院からもらった産褥シートじゃ足りなくて買い足すことに。



阪大病院内にあるコンビニに売ってたよ。コンビニのレジ奥に小部屋があってそこで売ってるの。分かりにくいから注意!
妊娠高血圧腎症と診断される
出産後の採決と採尿により、妊娠高血圧腎症と診断される。



破水と勘違いして病院に来てお産になったのは、タイミング的に良かったみたい。
出産前にこのまま血圧が上がり続けていれば、お産の途中から帝王切開になっていた可能性もあったとのこと。
また、この時の阪大病院は出産がたてこんでいたため、みんな出産翌日か2日後に転院させられていたが、私は体調が悪かったため阪大病院に居続けることができた。



タクシーで転院、転院先で精算がなんたら・・・って同室の隣の人が説明されてた。



産後すぐに体調も悪い中、大荷物で移動はしんどい・・・。
恐怖のお会計
直接支払制度をつかったため、出産にかかるお金ははみ出た部分のみ。
無痛分娩の麻酔が15万ほどしたのでそれぐらいはかかると心構えをしていたが、なんと34万円の支払いが発生。



目が飛び出たよね。
土曜日の朝に行ったため、時間外の金額がかかったとのこと。



合計76万ぐらいかかってるってことだよね・・・
まとめ:無痛分娩を選択して
無痛分娩を選択して私は正解でした。



「無痛分娩」っていうぐらいだから、痛いってことはないんだと思ってた。



麻酔が効くまでは痛いから、まったくの無痛ではなかったよ。それでも無痛分娩を選んで本当に良かった。
- 麻酔が効いていない間だけでも激痛で耐えられなかった
- 麻酔をすることで気持ちが落ち着いた
- 最後はリラックスして出産に向き合えた
また、阪大病院を選んで良かったと思います。
- 麻酔科の先生が365日24時間必ずいる体制
- 無痛分娩の実績が多い
- 助産師さんがみんな優しい
- 大きい病院のため、何かあった時対応してもらえる
健診の待ち時間の長さ、食事の質素さはどこにも負けないしもちろん100点満点ではないです。
それでも阪大病院で無痛分娩で出産して良かったと思います。



入院時のレポートはまだ別記事で紹介しますね。
阪大病院で無痛分娩で出産した方のレポートを私はあまり見つけられず、不安なことも多々ありました。
この記事が、病院選びで悩んでいる方のお役に立ちますように。



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メッセージ見落としてお返事遅れた方すみませんでした。
※現在、阪大病院では無痛分娩の新規受付を一時休止しているとのことです。
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